2015年10月01日

秌(あき)/紙屋清貴 1985
「秌(あき)/紙屋清貴 1985」

いろいろなところからやって来る「秋」です。ニュースで見る紅葉の景色にも、季節独特の雰囲気を感じます。

居間に掛けた一枚の絵にも季節を宿しているかも知れません。

美術館で見る絵に、時々ガッカリすることがあります。自分の思い描く季節感に合わないことがあるのです。絵がいずれも季節を持っているとは限りません。それは分かっていても、自然の変化に対する自分の中の感覚は無視できないのだろうと思います。

桧風呂2015年10月03日

桧の浴槽
浴槽を桧にすると言うことはなかなか無いのですが、浴室床の一部を桧のスノコで作ると言う事を何軒かやらせてもらいました。

写真は浴槽を桧、壁を腰はタイル上はサワラ材、床を桧のスノコ板で作りました。

桧のスノコ板は5~10年くらいで交換が必要です。浴槽は乾燥させすぎると水漏れします。寿命は10~20年くらいでしょうか・・・

それなりに手間も費用もかかります。小さいスノコでしたら費用はそれほどでもないのですが、浴槽は結構な値段です。

近年の住宅の浴室はユニットバスがほとんどで、カタログとショールームで選ぶことが出来ます。言ってみれば、事前に実体験できるわけです。

建築家と言われる方の設計(個性的と言われる住宅)では、脱衣・トイレ空間までシースルーであったりトップライトで天空を解放(?)してみたり、写真写りの良いものをよく目にします(使い勝手は分かりません・・・昼、綺麗に手入れされた大きなトップライトの付いた浴室を見せてもらいました・・・入浴時に夜空が楽しめるかを伺ったところ、結露と湯気で全く見えませんと、返事をもらいました)。

毎日の少しの手入れと、数年に一度の交換で桧の香りと、桧の床板にお尻を下ろせて、広々浴室空間が楽しめます・・・浴室の床の一部をスノコ板で作る・・・ユニットバスにはない浴室の楽しみ、長い間には何か良いことがあるかもしれません(ユニットバスは老後、動けなくなったときからで良いのかもしれません)。

生きものが運ぶもの2015年10月05日

芽/大野隆司 1997
「芽/大野隆司 1997」

いつの間にか庭木になっていました。特に、植えたわけでもないのですが「モミジ」「ムラサキシキブ」「マンリョウ」などが今は庭木です。

鳥などが種を移動させたのでしょう・・・。糞に混じったり、それこそ写真の絵のように足に絡めて運ばれたかも知れません。

スモーク2015年10月10日

スモークボックス
写真は自作のスモークボックスです。

杉板(ネットで購入)をブツブツと切って箱と扉を作り ニクロム線ヒーターをセットしました。棚は使い捨てモチ網(ネットで購入・・・使い捨てにせず洗って再利用)です。

スモークチップはネットで買ったり、近くのホームセンターでも見つけています。

なんだか、ほとんどネットから手に入れたものです・・・。

食材は近くのスーパーから・・・こちらはよく見ないと、と思ったら食材の中でチーズ(プロセスチーズのブロック・・・業務用のもの)はやはりネットから買っていました。

最近は食材も結構な金額になるので、出来るだけ安い食材のスモークでうまくならないかと・・・それで、沢庵のスモーク・・・イブリガッコの逆の行程で・・・市販の沢庵を一日水洗い(塩抜きというか味抜き)してそれから燻してみます。

沢庵のスモーク、これがなかなか旨いんです。最近の売り物の沢庵、味が良すぎて、一切れでめいっぱいになります・・・。味抜きした沢庵をスモーク、無駄な事やってます・・・・でも、これがなかなかの味・・・・

・・・・・つい 食べ過ぎてしまいます。

レット症候群2015年10月13日

ブン-ラブラドールレトリバー6歳
おばあちゃんに連れられて来るかわいい女の子、我が家の食堂の椅子に座る私の膝にちょこんと座る。

表情は少ないが、その内飽きてくるとテーブルの周りを体を揺らせながら右に行ったり左に行ったり・・・。

そんな時、ブンは遊びの体勢でかわいい女の子の顔を目掛けて「ジャンプ」、女の子はヒョイと顔を動かし、間一髪攻撃をかわしている。

と、同時に女の子は大笑い・・・。

大人たちは、「おぉー」と声を上げ・・・、一瞬ヒヤリとしている。

ヒヤリとしてまたホッとしていたら、相変わらずのブンは二度目の攻撃・・・。

これもあっという間に女の子はかわした。そして彼女はまた大笑い。

犬が偉大なのか、大人の私が能力を失ったのか・・・。何をしても不可能だと思っていた大きな笑い声。

レット症候群-進行性の神経疾患 1万人~2万人に一人の発症と言われている(必ずしも少ない人数とは言えない)。

スモーク22015年10月14日




塩コショウ・砂糖にワイン、塩抜きしなくても良い程度の味付けで一晩寝かせます。

ブンにはあげられるものがありません。

沢庵、チーズ、サツマイモ、鳥、豚 セット完了です。朝からの雨で傘をかけてスモーク始めます。

チップの燃えが悪かったりと、ちょっと温度が低かったようです。いつもは80℃くらいで4~5時間スモークします。

沢庵・・塩抜き(味抜き)しすぎて色も味も変に抜けてしまいました。
ちょっと薄色ですが、出掛ける用事が出来たのでこの辺でおしまいにします。4時間30分のスモーク。あと1時間くらいあれば・・・・。これで2週間は食材として楽しめます。

「君は隅田川に消えたのか」 駒村吉重 著2015年10月15日

それまで持っていた作品のイメージを180度変えた館林美術館での「藤牧義夫」展。

ミュージアムショップに「君は隅田川に消えたのか」は置かれていました。貧困の中に消えていったと言われる版画家のどこにミステリーがあるのか、その本の帯に書かれた「ミステリーは・・・」にほんの少し興味が湧き、買って帰ることにしました。

若き画廊主「大谷芳久」が版画家「小野忠重」から藤牧義夫遺作展のための版画を受け取ります。遺作展での作品はその大半を東京国立近代美術館が買い取ります。

藤牧義夫は当時「画友」小野忠重を訪ねた後、消息を絶ちます。24歳と8ヶ月。

「画友」小野忠重による評伝「藤牧義夫」によれば貧困であり病弱であった彼が絵に命をささげ、隅田川に自ら身を投じたと言うことの様です。

画廊主大谷芳久は藤牧義夫の代表作「赤陽」に疑問をいだきます。版画だからこそたどり着けたとも言えます。「藤牧義夫 真偽」大谷芳久著として小野忠重から渡された作品にある改変の跡を見つけ出し纏めています。

藤牧義夫によるオリジナル赤陽と消息不明となった後誰かによって後摺されたものがあるのではないかと・・・。後摺のその作品には芸術性が損なわれている事を大谷芳久は見つけ出していきます。

だれが何のために・・・・。藤牧義夫の失踪とどう関わっているのか・・・。
実在の人物、実在の作品、実在の研究資料等、近隣館林市出身の芸術家藤牧義夫を観ると言う点からもなかなか面白いと思います。

住宅論2015年10月19日

農家住宅の間取り図
私、テレビ人間なので夜の9時・10時頃はよく観ます。

まぁ、ほとんどは途中リタイアですが・・・。ストーリーは作り物なのだから中身は何でも良いのです。とは言っても、状況表現や演技があまりにもお粗末では途端に興味が失せます。いくら何でもこれはないだろうと・・・。

写真は、所謂、農家住宅です。私は10代の半ばまでここで生活をしました。私がここで生まれた最後の人になりました。

私が生まれた当時、ここには私を含めて10人が生活していました。3世代7人、他の家族2人、使用人1人の計10人です。私が小学生になった頃には二人死に使用人は居ませんでしたから、それでも7人が生活をしていました。実はいまだに想像が出来ないのです。10人がどんな風な日常を送っていたかを。

敷地はそれなりに広く、農家用に何棟かの建物があったこともあり、生活空間が窮屈とか不便だったとかの記憶はありません。空間としての広々さ、気分の良さは今までで一番だったかと思えるほどです。

住宅論/篠原一男に「伝統は創作の出発点でありえても回帰点ではない」という一言があります。

個人で建てる住宅・・・各人の好みで自由に建てれば良いと思う反面、気持ちの良い住宅の姿がちゃんとあるようにも思うのです。

judbe-72015年10月23日

夕景
起きていることは深刻なのに報道を観ているとなんだか適当で、こんな事で良いのと思えてきます。

手すりに2㎝段差が起きたマンションの問題です。

所有者から見た全責任は不動産販売会社です。だれが施行しようと、証明できない不正があり、それが重大であれば、所有者にとことん納得してもらう事しか解決方法は無いのでしょう。

ニュースやワイドショーはそれでは面白くないのでしょうか?。

3000カ所ほどの同一杭業者による建物が全国にあるそうです。近くにあったらとても不安だと街頭インタビューを放送しています。

10年前までさかのぼって3000カ所・・・。何で10年?
えぇ、今回の担当者の問題・・・・?

現在の耐震基準に適合しない建物はそれこそごまんとあります。耐震基準は法改正によって強化されてきました。法改正前の建物は現在の耐震性能を満たしていなくても直せとは言われないのです。法律はそうなっています。ワイドショー的に言えば世の中、不安で眠れない状態の建物だらけなのです。

今回の件、それなりの施工会社が元請けとして施行していることになっているのですから当然施行記録、下請けの現場代理人ではなくて元請けの監督の施工管理上の記録が提出されるべきです。

問題の建物の現在がどうなっているのか?、当時の施行記録と照らし合わせて現在を調査すれば客観的状況(危険があるのか無いのか)は直ぐ分かるはずです。

いつもながら、ニュースやワイドショーは本質を忘れさせるような、程々の落としどころを見つけるために一斉に突き進んでいるように見えてきてしまいます。

写真は綺麗な夕景の色味を少し変えてみました。ちょっと不安な景色になりました。

judge-82015年10月24日

専門家と言われる人たちのコメントが放送されます。

編集された断片のためなのか、もともと偏った見解なのか、えぇ?、と思えるものがあります。

昨日のWBS、ワイドショーなどへも出演している方、2cm段差マンション問題で問題の根幹は建築業界の丸投げ体質だと発言し、それを受けてTVは元請けから複数の下請けへの流れを図示していました。

本当にそうでしょうか?。図示のような仕事の流れが丸投げと言えるのでしょうか。

今回の件、保障や賠償については販売会社がきっちりやるほか仕方がないことははっきりしています。それでは、問題の根幹が丸投げ体質だからなのでしょうか。一つの建築工事に於いて複数の専門職に外注することを丸投げとは言いません。

今回の件では、元請けの施工会社がまともな管理を行っていたのか、設計監理がちゃんと行われていたのかが問われるべきで、報道もそれを正すべきです。

杭工事が杭工事会社に任され、施工会社の管理および設計監理が行われていないなどまず考えられないからです。もし、これらに不備があったとすれば丸投げ体質が問題ではなくて施工会社・設計監理の質・能力の問題だと言うことになります。