EBD2016年02月09日

今年は梅(小梅)の実がたくさん付きそうです。

医療の世界では根拠に基づく医療 EBM(evidence-based medicine)として診療・治療に効果を上げているようです。手法も検証されより精度の高いものになるのでしょう。

EBD(evidence-based  design)を「ビジネスデザインスクール留学ルポ/大本綾 (ダイヤモンド社)」で初めて知りました。

仕事で関わる老人施設や身内の老人施設での生活を見ると、彼らのそれまでの生活は何処かで消滅してしまったのだと自分に言い聞かせなければ居たたまれなくなるほどの思いに駆られました。

施設となると政策に依ることが大きいのだろうと思います。個人で出来ることはたかが知れています。それでも、少なくとも身体が動く内は「evidence-based」  を積み上げていくことをEBDから教わりました。

犬も時々2016年02月15日

土曜日は陽気も良くて、しっかり草の匂いを嗅いでいるブンです。

日曜日は初夏を思わせる気温でした。
ブンをシャンプーすることにしました。しっかり洗ってあげたのですが、しばらくして、片方の目が半分膜でふさがっているというのです。夜だしどうすることも出来ず、翌朝急いで病院へ連れて行くことにしました。

瞳に傷が付いているというのです。

丈夫だと思っても、忘れかけたころ病院通いです(耳はすっかり良くなってやっとほっとできたのに・・・)。

時々ではなく、これでは頻繁に・・・・です。



加守田章二2016年02月16日

観る度に興味を引かれます。

この線彫文をよくよく見たら削り出された陽刻線と彫り込んだ陰刻線の組み合わせになっていたんですね。実物を見て初めて気づきました。

加飾をされていない作品(展示されていた銀陶角鉢など)はその形の良さに見入ります。こういう作家が何処かの時点で出てくるんですね。

実際に使われる加守田章二作品に出会いたいものですが・・・・、ちょっと無理なようです。

建築費と予算2016年02月17日


建物になるまでにはどうしても建築費が予算内である必要があります。
当たり前なのですが、これがなかなかうまくいきません。

専門家なのだからそこを何とか・・・、当然、出来ることと出来ないことがあります。一番良いのは、「無理に作らないこと」などと言って施主に怒られたりもします。

学生時代、建築計画を教わった先生は、「白い四角」の家が好きな方でした。建築設計をやった後しばらく絵描きをやってまた建築に戻ってきたとか、平面も立体も四角で、へぇ、こんな住宅もあるんだと、当時は驚きました。そのころの私は篠原一男の「白の家」というのに憧れていて、確かに平面は四角、室内は丸い木の柱一本に白い壁のキッチンを含めた一部屋とベットルーム、軒の深い方形の瓦屋根・・・、白と四角と言う点では計画で教わる「白い四角」の家と同じなのですが、篠原一男のこの家での自由な生活を想像させる建物はあこがれでした。

上の図面も「白い四角」の家の範疇になるのでしょう。最近の街中を見ると「白い四角」の家ばかりが目に入ります。

それでもやはり、学生の頃想像した「白い家」での生活、今でもあこがれです。

雪月花2016年02月25日


見上げると版木に彫られた深い線のように見えます。

ここ何日か東の空に輝いている月を見ながらの仕事帰りでしたが、夕べは雪が降ったようです。晴れ上がった空に真っ白な雪と濃い影を見せる小枝は、上等な絵画を思わせます。

色を持ち始めたつぼみに少し早い春を感じます。

街の色2016年02月26日

美容室+住宅
30年くらい前に設計・竣工した「美容室+住宅」です。
現在もほぼ当時のままの外観・用途を保っているようです。

ほとんどの建物は光りや温度・湿度による埃の付着などによる劣化により無彩色化していきます。特に日本の建物は湿度の影響による汚れの付着が思っている以上に大きいのではないかと考えられます。

商業施設の場合、建物その物の寿命に比べて商業施設としての寿命は極端に短いと言う現実があります。オーナーの経営的条件も加わると尚更です。

綺麗なグレーから時間とともに街の色へと変化をしていく・・・・。ゆっくりと変化していくイメージを想って設計を進めた記憶が少しだけ思い出されます。

美容室
こちらの建物も27~28年くらい前に設計・竣工した「美容室」です。
現在は美容室は廃業され事務所として貸し出されているようです。

建築のデザインがその用途として、その時代に受け入れられるかと言う問題の解決と経営的条件、特に個人経営の場合の事業継続への条件は建築20年を過ぎた頃から悩ましい問題として現れます。