閑坐聴松風2015年04月14日

「かんざしてしょうふうをきく」禅語ですが茶席によく掛けられるようです。釜湯の音が松の葉を揺らす風の音を思わせるのでしょうか。茶席の静けさが思い浮かびます・・実際、当人はイメージだけで思い浮かべているのです・・。

昭和から平成へ、室内の静けさが大きく変わった時代の変化ではなかったかと思います。室内での音の反響についてです。生活が始まるとあふれるばかりの家財で音は吸収され、いつの間にか音そのものにも慣れて気づかなくなります・・たぶん。古民家とまではいかなくともちょっと古い住まいで、おそらく少しガランとしたその空間に心落ち着く静けさを感じたことはありませんか、おそらく昭和の終わり頃までの住宅には静かな空間が作られていたのだろうと思います。建築材料・工法・コストそれから作る側・使う側の意識が大きく変わってきた時代変化だったのかもしれません。