四神相応2016年04月16日

後どの位経てば災害におびえる事無く生活できる時代になるのだろうかと夢想します。

作られ壊れたものは、どんな形かで必ず復元できます。熊本城も間違いなく復元します。命があれば大概何とかなるものです。

佐野市には朱雀という地区があります。また、奈良渕と言う地区もあります。こんな地名からも「四神相応」を連想します。

自然災害の中でも地震は同時に多くの人がもっとも恐怖を感じる災害です。そんな重大な災害の中にあっても国全体の内、大多数は変わらない日常を送る事ができています。だからこそ、その大多数の日常があって復旧・復興につながるのです。

今回の地震は今までにない形だと言います。避難所としての建物が安全を脅かす存在になるかもしれません。個人も含め、これからはもっと地域に即した対応を考えなければならなくなります。

そく災害への対応にはならないのでしょうが、普段から地域の特性を見ておく必要がありそうです。

1年間2016年04月12日

ちょうど一年経ちました。

昨日は一日中西風で夕方から一気に気温が下がりました。
冬に戻ったような寒さです。

ちょうど一年前、雪と桜が同居する景色に出会いました。
私のところから車で40分、同じ佐野市でも少し山の方へ入っていくと別世界があったのを思い出します。

戻り冬2016年03月09日


網走湖夕景/紙屋清貴
[網走湖夕景/紙屋清貴 詩画集「風景・冬」より 1986]
「行き止まりの季節は 錯綜した季節の ほんの一部/紙屋清貴」

黒い影となった対岸の木々は、やがて来る春の陽に照らされて湖面をも緑色に染めるのでしょう。

雪月花2016年02月25日


見上げると版木に彫られた深い線のように見えます。

ここ何日か東の空に輝いている月を見ながらの仕事帰りでしたが、夕べは雪が降ったようです。晴れ上がった空に真っ白な雪と濃い影を見せる小枝は、上等な絵画を思わせます。

色を持ち始めたつぼみに少し早い春を感じます。

加守田章二2016年02月16日

観る度に興味を引かれます。

この線彫文をよくよく見たら削り出された陽刻線と彫り込んだ陰刻線の組み合わせになっていたんですね。実物を見て初めて気づきました。

加飾をされていない作品(展示されていた銀陶角鉢など)はその形の良さに見入ります。こういう作家が何処かの時点で出てくるんですね。

実際に使われる加守田章二作品に出会いたいものですが・・・・、ちょっと無理なようです。

eroticism2016年01月28日


猫百態の内・1/大野隆司
[猫百態の内・1/大野隆司 1987]
eroticism  形に表せるのですから、やはりたいしたものです。

建築基準法の第1条には次のように書かれています。
「第1条 この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする。」

個人の住宅建築に限って言えば、最低の基準の制限を受ける部分はそれほど多くはないと言えます。

ところが、法律が運用されるとこの最低の基準の解釈・判断が組織であったり個人であったりと、様々に変わってきます。法律だからそんなことはないだろうと思うかも知れませんが? なかなかの曲者よろしく、理解を超えた運用に出くわします。

道具2016年01月18日


ざしき童子のはなし/大野隆司
「ざしき童子のはなし」(風の又三郎/宮沢賢治、中扉絵原画)/大野隆司作2000年

仕事場のレーザープリンターが壊れました。正確には紙詰まりが、なんとしても取れないところに詰まってしまって、メーカーのサービスに来てもらわないことには何とも出来ない状況になってしまいました。

少し前から紙詰まりやら用紙選択のエラーが出て、どうしようかと思っていたところ、いよいよとなりました。

サービスを呼んで部品交換ともなると新品の物の方が安いのですから驚きます。本体の寿命は、仕様書によると60万ページ、消耗品の部品交換が10万ページ、さて私の所は使用5~6年で5万ページくらいでしょうか。消耗品は使用期間5年という但し書きがあったような(?)、ちょうど寿命と言うことになるのでしょうか。

PCからの図面出力も20年くらい前にはペンプロッターでトレーシングペーパーへ作図してそれを青焼きしていたように思います。その後、ソフトが変わりPCが変わり、それらは現役のまま破棄せざるをえませんでした。物としては壊れなかったように思います。

今は?・・・・、ちょうど良い具合に(?)、費用対効果とでも言うのでしょうか、5年もすると新しい物への交換時期がやってきます。


七草2016年01月07日


春の七草
今年も戴いた春の七草、いつになく大きくなっています。

今年は、暮れ正月とあまり暖房を使いません。相当、気温が高いんですね・・・。
母子草(=ゴギョウ)などいつもはやっと土に刺さっているようなものでしたが、今年は青々としています。

個人が感じる気温の変化はこんな些細なことなのかも知れませんが、全体のエネルギーの大きさは計り知れないのでしょう?・・・などと初夢ならぬ初想いをしていたら風呂用のボイラーが突然停止、壊れてしまいました。

大体、何でもそうですが突然壊れます。早速、メーカーのサービスへ連絡します。電話は「混み合っています」のアナウンスで何度やっても繋がらず、FAXすることにしました。メールは確認次第というコメントがあるのですが、出来れば今すぐ何とかしたい気持ちが先立ちます。時々、建て主さんから「何とかして~」の電話の声が自分の頭の中にも響き渡っています。

最近は、メーカーのサービスからワンストップの修理依頼が出来るので、イライラ・不安が随分少なくなりました。

それにしても、程々の時期になると何でも故障するものですね。まぁ、これだからサービスも程々旨い具合に廻るのでしょうか?。

今回、新品の物にするか、部品交換で修理をするか悩ましいところでした。まぁ、とりあえず、新品では費用もかさむことから、今回は修理をすることにして本日、工事をやってもらえることになりました。


変化22015年12月25日


渓流/笹島喜平
[渓流/笹島喜平 1956 ] 

墨摺の木版画が好きだったことがきっかけで版画作品に興味を持ったのですが、笹島喜平の特徴的な版画技法(拓摺)は好きになれず、地元作家で作品を観る機会も多かったのに興味も湧きませんでした。

年齢というのは感じ方も変えるのか「渓流/笹島喜平」を観て一気に好きになりました。今から数年前のことです。

写真ではわかりづらいのですが、和紙に流れの水がしみ出すようにも見えます。

まぁ、それでも、拓摺作品はどうも古い感じがして好きにはなれません。この摺、笹島喜平の作品としては新しい物に多いのですが・・・。

持ち家に限って言えば、ほとんどの人は30年、40年と一度の住まいに住み続けるのだろうと思います。この長いスパンを乗り越えられる住宅、変化を受け入れられる住宅・・・私にとっては難しいですが・・・何時も頭の隅に置いておく必要がありそうです。

変化2015年12月14日


クリスマスカード/大野隆司
[クリスマスカード/大野隆司 1994]

もう一人の「かあちゃん」に会いに行った。近くの駅で子供たちと待ち合わせをして・・・特別養護老人ホームへ。

「かあちゃんは」は東京大空襲で背中に負ぶった娘を焼夷弾の炎で死なせている。一人で居ると、防空壕に上の男の子をやっとの思いで押し込み何とか助けられたこと、下の娘を焼夷弾で焼き殺してしまったことを思い出してベットで泣いていると・・・。不安で、一人で此処には居られないと・・・。

しばらく話をしていると、助けられた男の子が私になっていた・・・。

見守る側、見守られる側それぞれの幸せはそれぞれの所に(?)・・・。生死に対する思想とそれらを支えるシステムがより良く変わることによってこれから先、少しはましになるのかも知れないと思う反面、我々の老後が今のシステムのままなら、放って置かれる老後も有りかな、とも思ってしまう。