街の色 ― 2016年02月26日
30年くらい前に設計・竣工した「美容室+住宅」です。
現在もほぼ当時のままの外観・用途を保っているようです。
ほとんどの建物は光りや温度・湿度による埃の付着などによる劣化により無彩色化していきます。特に日本の建物は湿度の影響による汚れの付着が思っている以上に大きいのではないかと考えられます。
商業施設の場合、建物その物の寿命に比べて商業施設としての寿命は極端に短いと言う現実があります。オーナーの経営的条件も加わると尚更です。
綺麗なグレーから時間とともに街の色へと変化をしていく・・・・。ゆっくりと変化していくイメージを想って設計を進めた記憶が少しだけ思い出されます。
こちらの建物も27~28年くらい前に設計・竣工した「美容室」です。
現在は美容室は廃業され事務所として貸し出されているようです。
建築のデザインがその用途として、その時代に受け入れられるかと言う問題の解決と経営的条件、特に個人経営の場合の事業継続への条件は建築20年を過ぎた頃から悩ましい問題として現れます。
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