フィン・ユール2015年08月01日

Diplomat chair /Finn Juhl/France & Søn 
写真は「フィン・ユール」デザインのディプロマットチェアと言われるもので制作会社のロゴから1964年から66年の間に制作されたものと思われます。すでに50年間使われているわけです。

フィン・ユールは1940年から60年代にかけて活躍した建築家・家具デザイナーで特に椅子のデザインは現代においても最高峰にあります。

数年前、私はこれを手に入れたのですが、制作会社のロゴが正面に入ってる一見変なものでした。ヨーロッパから輸入して組み立て直したが、どうしてもロゴが正面に出てしまうと言うのです。製造時にすでにそうだったのだろうとのコメントで、私は、いくら何でもそんなことはないだろうと、そんなこともあり市場価格の1/4程の値段で手に入れました。

一度全部分解して(フレームはジョイント金物ー引き寄せ金物で接合されている・・・手に入れるまで知りませんでした。)組み立て直したところ正常にロゴが裏面になりました。なんと言うことはなかったのです。

フレームのあちこちにある傷を蒸気で修理したり桐油を塗ったりと時間を掛けて磨いてあげました。張地は交換されたのでしょうが、どんなふうに使われて居たのでしょう・・・。これから先、私の先にも誰かが使い続けるのでしょう・・・。

エコとか所謂コストについてもう少し時間を引き延ばして考える必要があるのかも知れません。

と、あれ・これも良かったのですが、私の足の長さ(特に膝から下の長さ)が時代なりの長さだったことには思い知らされました。もう5cm長かったら完璧にこの椅子を使いこなせたはずなのです。