WTC2015年07月17日

1WTCは昨年完成し今年になって展望台がオープンしたそうです。
来年には計画する全てのビルが完成するようです。「9.11」の大惨事から15年が経ちます。

1973年当時、私は、竣工間近なWTCで(1棟ずつ1年程度完成に時間差があったと思います)、間違って工事中のビルの何十階かへ上がってしまいました。もちろん、普通のエレベーターに乗って扉が開いたら軽量鉄骨の壁下地が立ち並んで職人はネコなど押していたのにはびっくりしてしまいました。慌てて降りて隣のビルのエレベーターに乗り換えて目的の場所へたどり着いたのを思い出します。写真左はその1973年当時のものです。まだ、外構は工事中の様子がうっすら分かります。

当時は、セキュリティーも工事中の安全も何もなかったのですね。その後一度のテロでセキュリティは強化されたのですが、空からのテロで倒壊してしまいました。

新しいWTCも計画・デザインから着手まで色々あったようです。また、竣工した建物のデザインにも否定的な意見もあるようです。経済的合理性による解決と強いリーダが居ないと出来ない事業だと言うことが想像できます。

今度の高層ビル群は今の時代のビルだという理解は出来るのですが、好きか嫌いかを問われれば、特に1WTCを私は嫌いです。どこか、アニメロボットが持つ剣のように見えてしまいます。

テロによって倒壊した旧WTCは当初、ニューヨーカーからは酷評されたようです。反対に、当時建築とは無縁だった私は形や色合いがとても好きでした。

新国立競技場建設は経済合理性を超越できるほどの強いリーダーが現れるのか、それともいつもの先送りでごまかすのか? 報道は相変わらず本質を取材も報道もせず金だ、誰だと騒いでいるだけ・・・。