大野隆司 木版画作品集2015年07月09日

1986年「大野隆司木版画作品集」(非売品)として発表されたなかに「眠むる」と題され収められています。

私は、黒く丸い形が好きです。墨刷りなので当然白黒、波立つような彫り痕・摺痕、眠りの中にあるはずの目は何を窺っているのでしょうか。やはり、眠りの中にあるはずの耳には何が聞こえてくるのでしょう。

「自由に作ったものばかりですが、まず自分が先にたのしんでしまいすぎ、・・・」とあとがきにあります。

手に取って見られる小さな作品からは、作者とは違った楽しみが湧き上がってきます。

そんなこんなで楽しんでいたら、経済の怪しさで世の中、急にざわつき始めました。